●鼻水
アレルギー性鼻炎の鼻水は、透明でサラっとしています。
これに比べ、風邪の鼻水は症状の進行とともに白く濁りだし、さらに黄緑色に変化し、粘り気のある鼻水になります。
いつまでも透明の鼻水が出る場合は、アレルギー性鼻炎と思ってよいでしょう。
●期間
風邪の場合は、引きはじめてから1週間?10日程度で治ります。しかし、アレルギー性鼻炎の場合は、アレルギーを引き起こす抗原がある間は治ることはないので、長期間にわたり、鼻水が出る場合には、アレルギー性鼻炎を疑い、医師に診断してもらうように。
●症状の変化
風邪の場合は、くしゃみ→鼻づまり→のどの痛み・・・などのように、だんだん症状が変化していきます。
しかし、アレルギー性鼻炎の場合は抗原のある期間中、特に症状が大きく変化することはありません。
以上のように、アレルギー性鼻炎と風邪では、症状や期間が違いますので、注意が必要です。くしゃみ、鼻水の症状が頻繁に起こるような場合は、アレルギー性鼻炎の可能性が高いので、医師に相談してみましょう。
アレルギー性鼻炎症を起こす主な原因は花粉やハウスダスト(家の中のダニやホコリ)、 カビやペットの毛などと言われています。
ハウスダストが原因でアレルギーが起こる場合、特に冬は要注意です。
冬は、窓を閉め切って暖房をするので、ダニや埃が常に部屋の中を飛び回っている状態になるため、症状が強く出ることがあります。
冬場の空気の乾燥も症状を悪化させる要因となります。
「カビ」もアレルギー性鼻炎の原因!?
アレルギー性鼻炎の原因で、意外と知られていないのが、「カビ」の存在です。
実は、アレルギー性鼻炎の原因としては「花粉」、「ハウスダスト」に続いて3番目に多いのが、カビなのです。
カビには植物から発生する物もあり、それらは部屋の中に浮遊します。それを吸うと鼻炎を起こすこともあります。
特に、梅雨の時期にはカビが発生しやすいので、注意が必要です。
最近増えている、アレルギー性鼻炎
最近、アレルギー性鼻炎の人が増えています。その原因は生活様式の変化によるものが多いといえるでしょう。
スギ花粉の増加、食生活の変化等のほか、カーペット、エアコンの普及によって、ダニ、ハウスダストが増加しやすい環境になっているのです。
花粉症の症状
花粉症の症状は、アレルギー性鼻炎だけではなく、目のかゆみや結膜の充血などを併発し、非常につらいものです。
吸い込んだ花粉がのどの粘膜に付着すると、のどのイガイガを感じたり、皮膚に付着すると、かゆみや肌荒れなど、実に様々な症状に発展します。
最近、花粉症が急増している背景には、戦後のスギの植林政策によってスギが増え、スギ花粉の量が増えたためとも言われています。
アレルギー性鼻炎も花粉症も、体質が関係します。長期的なスタンスで、体質改善を根気よく続けることも大事なのです。
花粉症の原因を遠ざけたり、薬によって、症状を軽くしたりと、様々な対策がとられています。
花粉を避けるポイント
空気が乾燥し、風が強い日には、花粉が多く飛びます。
最近では、WebやTVの天気予報でも、花粉情報が充実しているので、昔に比べ、対策がしやすくなっています。
花粉が多く飛ぶ日には、次の点に気をつけると良いでしょう。
・換気のために窓を開けると、花粉が入ってきやすいので、なるべく窓は開けないように。
・洗濯物や布団は、花粉がたくさん付着しています。の取り込みは花粉をよく落としてからにしましょう。
・外出する時にはメガネやマスクを着用し、花粉を吸い込まないように心がける。
・花粉を吸っていないと思っても、洋服にはたくさんの花粉が付着しています。そのまま部屋に入るのは厳禁。玄関先で洋服をよくはたき、部屋に入ってからは洗顔、うがい、鼻をかむなどを心がけましょう。
・過労やストレスは、体の抵抗力を弱まらせ、アレルギー物質や花粉に敏感になってしまいます。十分な睡眠をとり、体力をつけましょう。
・アレルギー症状を抑える予防薬もひとつの方法です。通常、「抗アレルギー剤」は1、2週間後にその効果が発揮されますので、花粉が飛び散る前に服用すると、効果的です。
アレルギー性鼻炎は、食事療法では治すことはできません。
しかし、アレルギー反応を出しやすい食品と、出しにくい食品があるので、事前にそれを知り、できるだけアレルギー反応の出にくい食品を使った食事を心がけてください。
特に最近の日本人は、アレルギーに対して非常に弱くなっています。これは、日本人の食生活が欧米化したことにも関わりがあるといえるでしょう。
つまり、たんぱく質や脂肪の取りすぎです。
アレルギーを起こしにくくするためには、日本食を中心にした食生活にするのが良いでしょう。
穀物や野菜を中心に、魚などで動物性たんぱく質を補給するようにしましょう。
肉類や卵などを多く摂取すると、アレルギーを起こしやすくなります。
また、食品添加物が大量に入った食品や、インスタント食品などは、最低限にとどめ、できるだけ和食中心の食生活を心がけてください。
鼻炎薬の種類と効果
鼻炎薬の抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代の2つの種類があります。
第一世代の古いタイプのものでは効果は数分で発現しますが、眠気を誘います。眠気の少ない新しい第二世代のものはもう少し時間がかかることが多いようです。血管収縮性点鼻薬は数分で効果が出ますが、持続時間は数時間という、短い期間での効果になります。ステロイド点鼻薬は効果が十分に出るまでに数日かかりますが、持続効果があります。このように、鼻炎薬の種類によって、様々な症状の緩和ができますので、かかりつけの医師や薬剤師に、症状と、どんな風に鼻炎を緩和したいのかを相談することをおすすめします。
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